ビジネスメールマガジン
元汎用コンピュータSEが教えるオフコン脱出法「オフコンからの脱出」
オーサス 代表の後藤です! このオフコンは粗大ごみでも博物館の展示でもありません!!昨年末まで現役で動いていたものです。電算番頭導入を機にお客様のところを引退して当社に引き取られてきました。このキーボードのコネクタ、この電源プラグ、このプリンタのケーブル(コネクタはパソコン用と似ていてもピンの信号が異なっていて互換性がありません) これがオフコンの縛りの象徴です。 この縛りから一社でも多くのオフコンユーザーを救い出したい。それだけを考えて電算番頭を育ててきました。 お客様の立場に立って本当に役に立つシステムを広げて行く。これが電算番頭事業の使命です。これまでに数多くのオフコン、汎用機のリプレイスを重ねてきた当社が、各企業様へ今後のシステムコストダウンのお役に立てることを願い毎週発行させていただいております。是非、ご購読下さい!
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◇ 実践 オフコンからの脱出  ◇  < 第356号 >2010.03.07.
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<今週の話題>
 
   分散処理から集中処理。在庫圧縮にオンラインリアルタイム化。オフコンでは無理??
 
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いつもご購読ありがとうございます。
 
いよいよ春3月の始まり。先日の湯島天神の話題。梅の花に混ざって桃も咲き始めた東京です。
先週は4月並というポカポカ陽気もあったのですが、この週末は一転して氷雨状態。
ブルブル震える雨の日曜日です。
 
今夜は東京でも雪になるとか・・2月の寒さの再来です。(参った)
先週のVPNの話題、コスト削減というところが当たって多くのお客様からお問い合わせをいた
だきました。
 
どうもありがとうございます。デスクトップVPNソフトのご紹介に誤りがあったとのご指摘も
いただきました。
 
本件、詳細に調査をして、実際に当社で使用しているVPNソフト。次週詳しくご紹介させていた
だきます。
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さて、今週お伺いしたお客様のご相談です。
昨今の経済状況の中、在庫圧縮は急務。
支店の在庫もリアルタイムで把握して在庫の適正化を図りたいとのことでした。
 
現在は全国8箇所の支店にすべてオフコンを置いて、1日に1回売上と在庫のファイルを本社
へファイル転送。本社のオフコンにデータを集めて、各営業所のレプリカを置くという方式です。
 
ソフトは1本をすべての営業所に配布。どこも同じ画面、同じ帳票を使用。
 
全社の売上を集計するには各営業所のレプリカから売上や在庫の一覧を印刷して手で集計。
 
この統合作業に膨大な人的な工数をかけておられます。
 
そもそも、オフコンは分散処理が前提の時代の産物です。
これも時代背景を考えると納得なのですが・・・
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(1)1台のオフコンに大きな能力を集中させることができなかった
 
 構造的にオフコンのソフトはすべてオフコン本体の中で動きます。
 中央に大きな能力が必要なのですが、ご存知のとおり1台のCPUの能力を上げることは
 回路の集積度を上げるための技術に膨大なコストがかかります。
 この問題を回避するためにある程度より大きい会社の基幹システムはオフコンを拠点ごとに
 1台ずつ置く「分散処理型」が一般的でした。
 
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(2)通信回線の価格の問題
 
 中央集中の問題がCPUの価格に依存するという点以外に
 通信回線の問題があります。ISDNが普及して、そのあと光をはじめとするBBが当たり前の昨今。
 
こんな環境があたりまえになったのは 10年以内の出来事です。
 
オフコン全盛の15年から20年前。まだ通信自由化なんて考え方はどこにも無く、
9.6BPSの低速回線を都内でオンラインのために使うと、なんと、当時は1ヶ月で
 
16万円もしました。
 
全国の拠点をオンラインと考えたら、1ヶ月100万円以上の通信費用を覚悟する必要がありました
 
このような時代背景のもと、この会社さんのような分散処理がオフコンでは一般化してきました。
 
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この2点の問題はすでにオープンシステムでなくとも一部解決しています。
 
(1)に関しても最近のオフコンはWINDOWSのエミュレータを使用する場合が多く。
 
   市販のパソコンサーバのCPUの能力も大きく向上しているので
   オフコン環境でも性能はあまり問題にならないと思います。
 
(2)に関してもオフコンのエミュレータで端末との通信でTCP/IPをサポートしている
   ものも多いので、VPNで回線コストを低減することも可能と思います。
 
 
「それじゃ、各拠点のオフコンを本社でまとめて集中管理するようにしますか?」
 
という話になったのですが・・・
 
ここでオフコンのシステムを実際に拝見して!!!???
 
ソフト的にいろいろな問題があって一本化は無理なのでは・・・
 
という感じで暗礁に乗り上げています。
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何が問題かと言うと・・・
 
(1)もともと1拠点で使うことを想定しているので
 
 受注や売上の入力項目やファイルの中に「支店」というものが存在しない。
 
  このままで1システムで複数営業所の入力をしたらどの営業所の売上なのかが
 まったくわからなくなってしまいます。
 
(2)商品マスタは各営業所で作成しているので同じ商品でも営業所のシステムによって
   商品コードが違う。
 
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(1)に関しては画面から帳票まですべての修正が必要です。
データ構造を根本的に見直すことになるので、この作業は「システムの再構築」を意味します。
 
つまり、売上、仕入在庫といった心臓部のデータ構造の変更をすることですべてのプログラム
を修正することになります。
 
このため膨大な費用と確認のための工数を要する結果になります。 
 
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なんでこんな、心臓部のデータ構造の変更が必要なのか? なかなかうまく説明ができません。
 
しばらくやり取りをするうちに・・・
 
ふと思い出しました!!
 
子供が小学生の頃少年野球のコーチをやっていたのですが・・・・
 
自分の小学校だけで野球をしているのであれば 「後藤!」と呼んでいれば 
「5年生」「府中小柳小学校」の後藤=次男 だとわかったのですが、
 
市の選抜チーム「オール府中」(5・6年生混成チーム)に選ばれて練習場の市民球場に行くと
市内のいろいろな小学校から 「後藤」君 が 3人。
 
「後藤!」と呼ぶと3人が返事をします。
 
この対策として、毎回 「小柳五年後藤!!」と叫ぶことになります。
ノックでもキャッチボールでも ひるの弁当を配るときも、人間なら「あだ名」
という手もありますがデータではそうは行きません・・・
 
このお客様のオフコンの販売管理システムはまさに 「小柳小学校5年生」だけのチーム 
で使うことを想定してつくられています。
 
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これを
 
オール府中選抜チーム(複数部門、倉庫)対応にするには 
(1)呼び方の練習
(2)名前を書く用紙のマス目を変える
(3)ユニフォームの表示を変える
(4)チーム編成で出身校を考慮する
 
ありとあらゆる「改造」が必要になります。
 
これに 今頃は「新」6年生 という時間を考慮した呼び方も混在します。
 
このデータ構造変化による混乱を 基幹システムの心臓に手をいれて
 
「ほぼ中身をつくり直す大手術で対応する」
 
というのがオフコン継続のための作業です。
 
このお客様の場合現行オフコンの業務処理もけっこう複雑で開発と業務の検証を含めて
複数年度にわたる大作業と感じました。
 
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また請求処理も全面的な書き換えになるわけで、請求に関連する不具合発生の可能性も高いです。
 
費用も膨大なものになります。
 
電算番頭では複数拠点、複数部門、複数倉庫管理は当たり前に装備されています。
このお客様の場合、オフコンの画面をそのままに中身をすべて入れ替えるといった、
命がけの心臓大手術に比べれば極めて低コストで、ご要望の支店の在庫リアルタイム管理が
実現します。
 
このあたりを説明して「ぜひオープン化の方向でご検討をいただければ」とお話させていた
だきました。
 
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それにしてもこのオフコンシステム、昨今のデータベースシステムとは程遠い仕組みを
お使いでした。
 
最後にお客様から、信頼性は大丈夫なのでしょうか?オフコンに比べてパソコンサーバ
ってなんだか壊れやすいんですよね。
 
「第一オフコンは「絶対に」止まらないです」とのお言葉。
 
ぐっとこらえましたが・・・・
 
パソコンだって、20年前のMS−DOCのワープロ 一太郎やLOTUS 1−2−3のDOS版
(懐かしい!)。これを640KBのメモリで動かしていればINTELのCPUとマイクロソフト
のOSだって100年だってSTOPしません。
 
オフコンの20年前のソフトで20年前の機能だけをつかっているソフトが「安定して」
動くことで、
 
「オフコンは安心」という結論になってしまうのがなんだかとっても悔しい気持ちです。
 
バーコードは出ない。写真や図面の表示ができない。
多くのハンディキャップを背負ってその妥協との引き換えに「安定して」いるだけのよう
に思うのですが・・・
 
それに2003サーバ以降のマイクロソフトのOSって本当にコケなくなりましたよね・・・
 
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このお客様の例でもそうですが・・・
 
根強いオフコン信仰。メーカのプロパガンダの前に悔しい思いの毎日です。
 
「今の機能で不自由していないので・・・」そんなわけ無いんですよね・・・
江戸時代は籠で不自由しないわけで、火鉢や七輪で暖をとるのが贅沢。
 
ま、愚痴になります。1つ1つご説明をさせていただいて脱オフコンに向けて!!
 
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いよいよ春はそこまで。
 
暑さ寒さも彼岸まで。お彼岸はもうすぐ、日春が待ち遠しいですね。
それではまた来週まで!!
 
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