名称: 株式会社岡屋
所在地: 東京都台東区上野
代表者: 代表取締役社長 岡 正則 様 
<高岡屋様ホームページより>
1890年の創業以来、「海苔」を通じてお客様の健康と豊かな食生活のお役に立てるよう、歩んでまいりました。当社の商品「幸福海苔」は、各種ビタミンやミネラルを豊富に含む優れた健康食品として世界中で注目されています。
<写真>上:管理部 部長 太田 健太郎 様
     左上:本社社屋
     右下:社内風景(大型画面で文字を大きく表示)

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暖簾とオフコン
当社は創業が明治23年。日本有数の海苔の老舗です。商社として全国の漁連から海苔を仕入れて同業者等に販売する「卸」と、この海苔を焼き海苔、味付け海苔といった加工をする「メーカー」の2つの顔があります。超高級海苔から旅館の朝食やスーパーでおなじみの小分けにした味付け海苔も主力製品のひとつです。
海苔は生き物なので品質管理が重要です。国内各地の漁連の入札で競り落とした海苔を的確に在庫管理して加工・販売するには数々のノウハウが必要です。このノウハウこそが老舗の暖簾になっているのではないでしょうか。
100年以上に渡り長年培った老舗の販売、加工のノウハウの集大成。これがこれまで20年以上の歳月をかけて営々と作り続けて来たオフコンシステムだと信じて来ました。

 

 

これまでのオフコン(左)を完全撤去(右)

 

老舗の暖簾=オフコンソフトなのか?
2年前この暖簾ノウハウの集大成であるオフコンシステムに大きな転機がやってきました
これまで何の疑いもなく5年ごとに機器の更新を続けてきたオフコン。今回も年中行事の機器更新の時期。
恒例の2000万円を超える見積がオフコンメーカーから届けられました。

この見積を見て経営幹部から疑問の声が上がりました。
「このITの進歩の中で
・ データが1年で削除されるため、データ上で一年前との比較ができない。
・ データをエクセルに自由に吐き出し、加工することができない。
不自由な部分が多い老朽化したシステムを機器の更新だけで使い続けることが老舗の暖簾を守ることなのか!?」
この一声で突然脱オフコン。オープンシステム化の検討が始まりました。

 

 

旧オフコン画面(左上)と電算番頭画面(右上)
海苔独自のケース入り数管理等をカスタマイズしている。

ケースにIDをつけて内の残数も管理。(右)

 

 

自社の業務にあわせることができるのか?
オフコンプログラムは当初ベンダーさんにお願いしていましたが、最近では社内の人間が簡単な機能追加等のメンテをしていました。オープン化を決意していろいろな会社に提案をお願いしましたが自社でソフトを触れるものは一切ありませんでした。
そこへ電算番頭の話が舞い込んで来て、話を聞くとソース、DB公開ということで大きく心を動かされました。また、ERPとして会計までの連携が可能ということで実際に話を聞くことになりました。電算番頭の販売管理会計管理の連携を見て、これまでの部門損益管理をより充実させることができるのではないか? と思い、ERPシステム導入を決意しました。

本当の経営数値が見え始めた
これまでのオフコンでは20年以上前の社内ルールをシステム化して各種の経営数値を出していました。社内部門間の売上や原価の振替も手作業で経理担当が手入力していた部分もありました。
電算番頭の自動仕訳、管理会計での部門管理機能により、これらの経営数値が実際の数値でしかも自動的に集まってくるようになりました。細かい経営数値がリアルタイムで提供されるようになったことは大きなメリットだと思います。
意外に便利なのが電算番頭の帳票印刷についている、「ファイル出力機能」です。この機能をつかえばすべての帳票のデータをファイルに書き出すことができるようになっています。
経営分析に必要な数字のほとんどはこの生データをEXCELで加工することで簡単に使うことができます。オフコン時代にはプログラムをつくらないとデータが見られませんでしたが、オープン化で好きなときに好きな形でデータを見られるようになったことは大きなメリットだと思います。

環境に優しいオープンシステム
これまでのオフコンでは、データを見るには在庫帳にしても売上集計にしてもすべて毎日紙に印刷してそれを回覧するという方法でした。
営業や管理担当者の机の上には穴のあいたストックフォームに紐をつけて綴じた紙の山が毎日置かれて行くという状況でした。電算番頭になって、ほとんどの照会が画面でリアルタイム表示できるようになりました。初めは「紙が無いと不便、不安」といっていた営業担当も画面で在庫や売上が簡単に照会できることに慣れて、「画面派」に変身。紙が減って環境にも優しいと感じています。
今ではストックフォームの山を毎日広げていたことが懐かしいですね・・・
プリンターもすべてレーザ化したので高価なラインプリンタを用意する必要も無くなりました。ラインプリンタ廃止で専用用紙やストックフォームを購入する無駄も無くなりコスト削減にも大いに貢献しています。

EOSがこんなに簡単
これまでのオフコンではEOSの相手が増えるたびに、100万円から200万円をかけてプログラムを作成して対応していました。EOS化で受注入力の手間が減ることはわかっていてもデータ量の少ない取引先のEOS化を躊躇してのばしのばしにして来ていました。
電算番頭はDB公開なのでEOS名人というソフトと連携して、社内の担当者がEOSの仕組みをどんどん作れます。この手軽さは驚異的です。
これから、EOSでの受注入力合理化をどんどん進めて行きたいと思っています。

専用線からインターネット回線でコスト20分の1
オフコン時代は10年以上前に開通したNTTの専用回線を使用していました。
雑誌やテレビの情報を聞きかじって、オフコンメーカーの営業さんに「インターネットをつかって業務をやるのは無理ですか?」という相談を何度もしてきたのですが、「セキュリティの問題がある」「信頼性に不安」といった話を毎回されてそのまま毎月30万円近い回線費用を払い続けてきました。拠点の数を考えるとシステムの維持費よりも回線費用がかかるという状況です。電算番頭に切り替えてインターネット回線をVPNで使用するようにしました。30万円が数千円。しかも工事や面倒な設定は一切無し。あまりの簡単さに「これまでの専用線は何だったんだ???!」という感想です。

ついでに生産管理!?ノンカスタマイズで即稼動
せっかくのERP導入なのだから、生産管理も導入しようという経営者の一言。
でももう予算は残っていない。この板ばさみの中で、パッケージ価格だけ。一切ノンカスタマイズで生産管理をしよう。という選択をしました。幸いこれまで生産管理はシステム化していなかったので海苔の加工をしていた工場の工場長や管理部門担当者がまず電算番頭
 

の生産管理を 独学で勉強して、自社に会わせて各種の設定を行いました。まさに暗中模索と手作りの生産管理システム構築でした。
味付け海苔の製品構成マスタを作り、生き物の海苔、在庫品のロット毎に品番がちがう。この原料消費の入力方法も「代表品番」設定と「計画外出庫」という処理を自社で工夫して・・・
3ヶ月で生産計画、実績管理、原価管理が完全に稼動しました。
今では毎月の製品の実勢原価を経営会議で議論できるようになりました。
このところの材料費高騰の折、大変に貴重なデータを手に入れることができています。
 

 

 

案ずるより生むが易し
脱オフコンを決意するまでに、オフコンディーラの方々から、まさに「耳にタコができる」くらいの「不安」を聞かされました。
実際にオープン化を決意すると、目の前に新しい仕組みができてきます。うまくいえませんが「1つ1つ自分のものにする」という実感がわいてきます。
回線の問題もあれだけ不安を言われたのですが、VPNルータを設定して宅配便で送って
接続確認。まさに「あっけない」ことでした。

振り返って、脱オフコンはまず第一歩を踏み出すことだな と感じています。

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