名称: カツデンアーキテック株式会社
所在地: 本社:東京都中央区日本橋小網町
事業所:大阪/名古屋営業所・3工場
代表者: 代表取締役社長 坂田清茂
プレハブメーカー向住宅資材の製造販売、ゼネコン向製品の製造販売、工事請負 自社ブランド製品及び OEM製品 製造メーカーであり、アルミ建材製品、住宅用階段の製造販売で着実に伸展、その製品は業界で高い評価を得ている。
<写真>上:総務部 総務部長 藤埜剛史 氏
     左:主力製品 ObjeA  左下:本社受付 
     右下:社内
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夢のようなシステム!
 現社長(カツデンアーキテック)の坂田さんが当時、親会社(カツデン)生産管理課長として工場に行くことになり、 生産管理の勉強の為に「工場管理」という本を読んでいたんです。 「シチズン時計で納期に遅延を起こさない夢のようなシステムができた」という記事を見て、 当時、国際証券を管理会社にして株を上場しようとしていた絡みで、国際証券さんにお願いしまして 見学の依頼をしたんです。 これが当時、国際証券さんの中に事務所を構えてシチズンさんのシステムを構築したオーサスさんとの出会いでした。今から12年も前のことになります。

それから1年後に新人営業として私が入社しました。コンパックのパソコンが出始めた頃で、 まだDOSの時代でした。社長がマニュアルを見ながら操作していたところに、研修中の私が、たまたまEXCELや、出始めのWindows3.1が分かったので グラフの作成方法を説明したら、お声がかかりシステムの担当になったんです。入社1ヵ月後には、営業から工場のシステム担当へ転勤になっていました。(笑)

何が先か・・・。
 工場の富士通のオフコンで販売管理システムを動かしていたのを後藤さんに見てもらったんです。 販売管理システムと言うよりは、納品書発行システムのイメージに近かったですね。 売上を上げるために納品書を出して請求書を出す。打ち込んで納品したから請求書出すという感じでシステムというものでは全くなかったですね。

受注入力は派遣会社のパンチャーさん1名で入力を行っていました。 手書きのFAXが届くと、拾い出して納品書と売上の為に登録して工場にFAXを流す。 工場はそのFAXをためておいて、ロットで見込生産をします。 ストックして確定になったら、製品に納品書を添付して発送。本社が請求書を最後に発行する。 見込生産なので、やりたいだけ作っちゃう、だから気がつくとどんどん在庫が膨れ上がっていくんです。

体育館みたいな倉庫には、1ヶ月前に作った見つからない在庫の山。 工場には、6Sの概念・正しい受注入力・EDI・・・と言ったことよりも、とにかく生産性向上が先でした。 正しく物が作れていないのですから。受注入力のミスがどうとかっていう問題ではなかった。(笑) どれがミスかさえわからないのですから。
生産性向上の道
 社長のご子息(現社長)が東京本社からやってきてヘッドにつき、「汚い」とか「作り方がおかしい」と言ったところで全く伝わらなかった。 邸別生産に変えるということが、在庫削減につながるいう考え方から始まったシステム化だったのですが、 今の数量をこなせるはずがない、出来るはずないって大反対だった。 基本的に社長ひとりで始めたことなので、社長自ら徹夜してアイテムコードをつけることから行いました。 これらが上手くいかないとシステムに乗せようがなかったので、何度となく打合せを繰り返し、社長から細かな指示を受けながらすすめていきました。
受注入力ミスの山
 邸別生産で入力のタイミングが変わったのに加え、ハウスメーカー様の発注方法も変わったので 受注入力専門に5名と人数が増えました。キーボードに不慣れな人が多く、人差し指で入力1枚入力するのに1時間もかかった。 とにかく、受注そのものが一仕事で、受注入力ミスは山ほどありましたね。

この頃、生産管理には市販の専用パッケージを使用し、外付けという形でOSASさんの販売管理を利用していました。 この頃使用していたソフトは履歴が残らず、間違いを探すことが出来なかったんです。OSASさんの販売管理が外付けされたことで 入力出来るようになり、履歴も残るようになりました。
回りだした大きな車輪
 社内の意識も高まり、その頃の合言葉が「データを手入力で打ち直すような馬鹿なことはやめよう」でした。 この頃になると、受注から指示書、100種類もの帳票をアクセスからバンバン出ししていました。 現場の従業員は、同じものを作らされることもないし、作業量が把握でき明日休めるかも分かるので 邸別生産の方が楽だというように変わってきたんです。2年ほど経つと、入力担当者は打ちさえすれば、 指示書がでる。コンピュータって便利ね!に変わったんですよ。 絶対やりたくないから辞めるとまで言ってた人がですよ。(笑)

 システムに合わせて、社長を先頭にみんなでルール作りも同時進行していたから大変でした。 理想的な方法を考え、そのシステムを考え、それに人間を合わせる。 大量にストックを作る生産方式のシステムは作らなかったわけです。 社長が、「大きな車輪を回そうとしてるから、はじめは少ない人数では回らないが、 一度回りはじめればちょっとした力で回りだして、下り坂を転がるようにすごい勢いで回りだすんだよ」と言っていました。

取り残された受注入力
 みんな反対派でしたからね。回りだすと、 入力担当者は「早くなんとかならいの?ここだけ人間がやってるからミスが多いのよ」と言い出しました。 生産性向上する為にシステムをどんどん早まわししていったら、 入力というアナログの部分が残ってしまったのです。 品質管理の部分で受注入力ミスが最大の問題要因でした。 受注でミスをすると工程が全部正しくても、注文と違うものを作ってしまっていることになってしまう。 欠品になるは、違う物は届くは、材料を無駄なものに使ってしまうことになる。 徐々に後ろ側の後工程がきっちりいくようになると入力ミスがボトルネックになってしまいました。 足りないのは「入力」の部分だったのです。
 当社の業務を大きく分けると、「住宅建材」と「ビル建材」の2つに部門に分類されます。 住宅建材は、ハウスメーカー様が仕様を決めた、繰り返し生産品の製造、発送するEDIをメインに使用する部門です。 ビル建材は、1件ごとに手すりと階段のイメージ図からスタートして、図面にたどりつくEDIを使用しない部門です。

 入力がアナログ的な受注入力として取り残された理由は、電子受注となる基本的な部分がなかったからなのです。 ハウスメーカー様側でデータの用意がされていなかったのです。Windows95が発売され、時代が変わり徐々にデータのやり取りが 始まりました。社内では、早くならないの?早くもらえないの?そんな感じでした。(笑) 5〜6年前に全てのハウスメーカー様がEDIになり、来るものが来たという感じです。(笑)
<見える電子受注の効果>
 受注入力専門に正社員が5名いましたが、全て違う仕事に移動しました。 受注入力という仕事はなくなりました。しかし、無人で動いているわけではなく、 1人半日ですが、チェックや修正を行い、受注登録エントリーするという作業に変わりました。

<見えないコスト削減>
 実は、見えない部分でのコスト削減という点で大変大きな効果を上げているんですよ。 とにかく無駄なものを作らなくなりました。これは、結果的に在庫削減につながります。 無駄物を作らないから、無駄な在庫を持たないし、無駄な作業にもならないんです。 これらを繰り返すと、無駄なトラックも出ませんし、無駄な作業場やストックの場所もいらないんです。
 5年くらい前の段階で、パレットに載せたものをトラックに載せるだけなので、ストックヤードがガラガラなってしまいました。 この1〜2年でハウスメーカー様の管理体制の関係で、1つのパレットで1邸の完全邸別になったんです。 パレットに積む事で大きな隙間が生じてしまい、空気を運んでいるようなものでもフォークで移動するほうが効率的だということなんですね。 在庫がなくなったストックヤードは、その為のピッキングヤードになりました。 倉庫跡地は、食堂ができたり、ショールームができたりと転用して 倉庫の概念がほとんどありません。梱包も減りました。ストックしないから、がっちりしてる梱包である必要がないんです。 「ゴミゼロ」環境にも良い、メーカーさんもはじめていますね。

 もし、あのまま人間の手でやっていたら不可能だったでしょうね。雪ダルマ式にお金がかかり、ハウスメーカー様のコストダウン要求に、その値段では作れませんということになり、 事業そのものがなりたたなかったと思います。 このご時世、単価が上がることはないのですから・・・。
電算番頭ERP
 「住建」電算番頭化と電算番頭の会計を導入中です。 会計は、本社がプロアクティブを使用していたので、十数年使用していました。会計がスポッっと抜けてしまっていたので、 独立を機に将来の株式公開を考えERPである電算番頭の会計を導入することにしました。

「住建」の電算番頭化で検収チェックを懸案事項に入れています。 1日300行ですから、1月分の明細行の数は膨大なんです。 個々に違う単価のチェックが若干遅れいるんです。 検収チェックの入力項目が増えています。 ハウスメーカー様も電子管理しているので、付属の項目を入れてくださいというご要望なんです。 もし手入力していたら、手入力当時の2倍の人数は必要になりますね。

 新しいことを取り入れることに対して抵抗はありません。コストが見合えばがんがん入れていきます。 コンピュータシステムなしでは、当社の未来はないというのが実感です。
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