インターネット電話の仕組み


最近国際電話を格安に提供する「インターネット電話」業者が増えて来ました。
KDDの料金の1/3以下という価格で提供されるインターネット電話の仕組みと実際の通話品質を御紹介します。
価格差の理由は航空運賃と同じ
航空運賃の内外格差
日本発の航空運賃が海外からの航空運賃に比べて割高なことは常識になっています。
一昔前には香港発成田経由のニューヨークの航空券を香港の業者から買うほうが日本発で買うよりも安いので「香港−成田」の券を捨てて成田から搭乗する人が多くなって、この券が「不正行為」であるとして航空会社が搭乗拒否をしたというニュースは記憶に新しいと思います。
この問題は日本の航空会社と運輸省がしっかりスクラム組んで阻止したのですが、「規制緩和」の嵐の中で阻止しきれなかったのが電気通信の分野です。
電話代にも内外格差があるのですが規制緩和と国際化の中でこの格差を守れなくなって来ているのが最近の現象です。

 


コールバック電話

アメリカへ出張すると日本に向けての電話代が安いのにびっくりします。
この格差に目をつけて日本からアメリカへ電話をする時に一回電話を切ってアメリカからかけ直す「国際コールバック」というサービスが2、3年前に流行しましたました。
(厳密には違法だという規制側の主張が通りかけて、急に下火になりました)
このサービスの最大の欠点は「かけたい」と思ってからダイヤルして、「一回切って待つ」という面倒な動作が入ることでした。そして会社の交換との相性の問題等で法人に普及しなかったため結局大きく普及することはありませんでした。


国際公専公接続の許可

規制緩和の外圧に動かされて、1996年から段階的に国際通信の規制緩和が進みました。
この中の目玉として国際専用線と双方の国内の公衆回線の接続を許可することになりました。
この仕組みを利用すると日米間の日本とアメリカの国際専用線を持っている業者が一回アメリカに入り込んでそこから電話をするということが簡単に(合法的に)できるようになったわけです。
最近の「異常に安い」国際電話の安い理由はこの規制緩和にあります。
基幹の線とローカル回線を自由に組み合わせることができるようになったことで低価格のサービスが実現しました。

ちょうど宅配業者が長距離輸送と家庭への配達を低価格の業者を組み合わせて事業をやるようなイメージが認可されたわけです。


インターネット」電話はまだまだ
メリットが無いサービスは滅びてゆく
これまでに説明した国際公専公接続の電話サービスが世の中で「インターネット電話」と呼ばれているのはなぜなのでしょうか?
音声をPCM化(PCMの説明はこちら)してパケット通信(パケット通信の説明はこちら)網でやり取りすれば理論的には通信が可能です。しかし現在のインターネットの性能ではやり取りに0.5秒以上の遅延が発生してとても「電話」と呼べる品質を確保することはできません。

つまり国際公専公接続の「専」の部分を無料のインターネット網で代用する「インターネット電話(電話と呼べる品質のサービス)」は現実には存在し得ないということです。


俗称「インターネット電話」の仕組み
それでは最近賑やかな「インターネット電話」とはどのようになっているのでしょうか?

このサービスをしている業者のほとんどは日本とアメリカ(フランスやドイツの場合もあります)の高速デジタル回線を所有しています。
この高速デジタル回線にPCM化した音声データをTCP/IPパケットとして通過させているというのが実際のサービスです。
このデジタル線をパケットが流れる時にこの業者のユーザのインターネットパケットと一緒に流れるので「インターネット電話」と呼ばれるようになったようです。


空いている時間帯は安い
最近書籍小包よりも配達費用が安いので日経BPの書籍や通販のカタログは宅配便で送られてくることが多くなりました。

これは荷台の空いているスペースの有効活用の為に破格に安い値段で配送をしているからです。(実際には一冊あたり100円台の低価格で配達しているようです)

インターネット電話サービスを行なっている業者の多くはインターネット個人向のプロバイダでユーザが働いている日中のトラフィックが比較的低いという状況がありました。
このインターネットプロバイダの国際デジタル専用線の(プロバイダのネットワーク構成例はこちら)「空き」部分を音声パケットで埋めようというのが「インターネット電話」です。
これが低価格の理由です。

 

音声品質がいいわけ

一般に言われているインターネットを音声伝送に使用すると品質や遅延の問題が多くあります。

この問題を克服するために「インターネット電話」は日本−アメリカ間の基幹線を使用したあと、宅配便の「個別配達」をせずに最初に専用線を受ける拠点で音声にもどしています。

この方式を採用することによりデジタル携帯電話以上の音声品質を確保しています。

実際はどうなんだろう?
理論的には問題無いことが分かっても実際に使うとなるといろいろな不安が出てきます。この心配事について当社で実際に試した結果をお知らせします。
音質はどうだろう
ここまでの説明でインターネット電話は決していかがわしいものでなく立派な「国際デジタル電話」なんだということが仕組み的に分かっていただけたと思います。
それでは実際にどの程度の品質が確保されているのでしょうか?

百聞は一見に如かず、現在サービスを行なっている各社の通話試験の結果を聞き比べて見て下さい。通常の会話では全く問題無いことが実感していただけると思います。

実際の通話で音質を確かめたい方は リムネットの「RIMPHONE」日本国内またはアメリカに限り3分以内の無料お試し使用が可能です。
手続きはどうやるんだろう?

インターネット電話業者各社の音質比較をするために当社で申し込んだ時の内容と操作法の比較をまとめました。

●総合的な評価として、
「インターネット電話サービス」は技術的にも実際の運用面でも実用上問題無いレベルに達しているという結果でした。


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