攻撃型インターネットの活用方法


ホームページを開いてただ待っているだけでアクセスが増加して受注が増大するなんてことは夢のまた夢。実際にインターネットを商売につなげるためには「見せる」為の努力が必須です。ここでは当社の事例をもとに「見せる」ための工夫をご紹介します。

 


ホームページは開いたけれど
 私たちが自社のホームページを作ったのは98年の5月のことでした。検索エンジンに登録して名刺にもURLを刷り込んで得意満面アクセスを待ちました。
 私たちは生産管理を中心としたシステムインテグレータですから、このページを製造業のシステムに関心を持つ方々に見て頂きたかった訳ですがこれがなかなかうまく行きません。
 毎日動かないアクセスカウンタとにらめっこをしていました。
このころ他のシステムインテグレータのページを見て「よそも同じだ・・」と思って妙に安心したのを覚えています。


電子メールで知ってもらおう
とにかく製造業に広くアプローチしたくて「ホームページにメールアドレスがあるメーカにメールでホームページを紹介しよう」と考えて 2つのツールをつくりました。

メールアドレス収集ツール

検索エンジンでカテゴリ検索をして、このページにあるメールアドレスを自動的にデータベースに取り込むソフト。


自動メール送信ツール

データベース上のメールアドレスに自動的にメールを送信して送信した履歴を記録するソフトです。


このツールを駆使して数千件のメールを送信しましたが結果は惨澹たる「苦情メール」の山でした。この時に苦情メールの分析を行なったところ、メールはシステム担当のWEBMASTERのところで即苦情になっていることが分かりました。メールによる不特定多数攻撃はWEBMASTERという無差別シャットアウトの壁で惨敗してしまったということでした。

 

FAXはどうだろう
電子メールは無料ですが、98年の7月から始まったKDDの1円電話もかなりの価格破壊です。
この1円電話を使ってインターネットホームページへ誘導するFAX攻撃をしようと考えました。
カテゴリー検索エンジンと連係させて各社のホームページからメールアドレスに加えて、FAX番号をとるソフトを作ってこの番号へFAXを送りました。

FAXの文面を色々と変化させたり、インターネットホームページと連係させたりといった工夫を重ねて、おおむね以下の傾向が分かってきました。
ホームページの内容は、
具体的・理論的なほど効果的

美しいFAXやホームページよりも写真を多くした具体的な内容のほうが効果的

発送先のニーズに合う内容だと、
かなりの高率で反響

内容に興味がある企業は、企業規模に関係無く反響を寄せて来る。
配布する内容によって反響を寄せる企業の業態構成が異なる


<反響FAX(当社社内掲示)>


実際の成果としては1998/10/19のセミナー案内の例では約2000枚のFAX送信で40人の定員が即日満員になりました。

申し込み参加企業一覧→  


名刺やパンフレットをもって営業マンが回ってこれだけの企業を動員するにはどれだけの人員と体力がかかるでしょう?
この結果からインターネットを含めた通信による宣伝の威力を痛感しました。

他の誘導法はどうだろう

FAXの教訓
 ここまでのFAX攻撃の成果から見えてきたのは「インターネットの特性に関しての誤解」でした。
 これまでインターネットは世界への情報発信という大きな夢を背負っていました。
この夢が障害になっているということがわかったのです。インターネットは「放送」としての力よりも「通信」という面で商売に結びつきやすいということなのです。
 これまで当社が主張して来た「インターネットは無料のパケット交換網」という主張の原点に帰ると本質が見えるのですが、インターネットの情報は「世界中の不特定多数」でなく「絞り込まれた集団(通信相手)」に限定するとビジネスにつながってくる確率が飛躍的に向上します。

ポスティング連係
そこで素材にこだわってうまい魚をつかったイタリア料理の店で懇意にしているレストランのオーナーを口説いて実験をすることにしました。

イタリア料理パパトリアのホームページ

このページのURLを刷り込んだ広告を来店者と地域の企業に配布する実験を開始しました。


雑誌広告連係
現在、この他にも「中古車販売業」「オフィスビル仲介業」等の業種に対して業界雑誌広告と連係した、新しいインターネット広告の提案を行なっています。
雑誌連係広告の新しい活用法の成果については順次ご報告させていただきます。


広告の新しい形、応用は無限

ここでの実証実験はコンピュータ屋が実験的に行なった内容です。ただこの内容ではっきりしたのはインターネットが漫然と情報を発信するからお客様が増加するのではなく、インターネット以外のメディアからの誘導や「閲覧者を特定し、内容を具体化すること顧客増大に大きく貢献する」という事実です。

この実証実験の結果をもとにどのようなビジネスが展開できるかは各企業の努力とアイデア次第だと思います。インターネット広告で成功するための工夫はこれからが勝負だと思います。


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